家族葬の主な流れ|一般葬との違い・よくある質問も徹底紹介!
- 5月15日
- 読了時間: 8分

家族葬は、参列者を親族やごく親しい人に限定して行う葬儀形式です。一般葬と比べて規模が小さく、落ち着いた雰囲気の中で故人を見送れる点が特徴で、葬儀の形が多様化した近年では多くの人に選ばれています。
しかし、いざ家族葬を検討する場面になると、具体的にどのような流れで進むのか、一般葬と何が異なるのか分からず、不安を感じる方も少なくありません。特に初めて喪主を務める場合は、事前に全体像を把握しておくことが重要です。
そこで今回は、家族葬の概要や基本的な流れ、さらに家族葬に関するよくある疑問について詳しく紹介します。家族葬を検討している人は、ぜひ参考にしてください。
目次
1. 家族葬とは?
2. 家族葬の主な流れ|4つのフェーズに分けて分かりやすく紹介!
2-1. 【1】ご臨終~納棺
2-2. 【2】通夜
2-3. 【3】葬儀・告別式
2-4. 【4】出棺~散会
3. 家族葬に関するよくある質問(Q&A)
まとめ
1. 家族葬とは?

家族葬とは、家族や親族、故人と親しかった友人など、限られた範囲の参列者で行う葬儀形式を指します。一般葬と基本的な流れは大きく変わらないものの、参列者の範囲を絞ることで小規模に執り行われる点が特徴です。
ただし、家族葬には明確な定義がなく、「家族のみで行うもの」から「親しい知人まで招くもの」まで、その内容や規模はケースごとに異なります。
一般葬との主な違いは、参列者の範囲と規模にあります。一般葬は仕事関係者や近隣住民など幅広い人が参列するのに対し、家族葬は身内中心で静かに見送ることが目的です。そのため、遺族の対応負担を軽減し、故人との時間をゆっくり過ごせるでしょう。
また、家族葬は密葬と似た形式ではありますが、密葬は後日に本葬を行う前提であるのに対し、家族葬は基本的にそのまま完結する点が異なります。
2. 家族葬の主な流れ|4つのフェーズに分けて分かりやすく紹介!
家族葬は、基本的に一般葬と大きく変わるものではなく、通夜・葬儀(告別式)・火葬といった流れで進行します。一般的には2日間にわたって行われるケースが多く、1日目に通夜、2日目に葬儀・告別式と火葬を行う流れが一般的です。
一方で近年では、参列者の負担軽減やスケジュールの都合などを理由に、通夜を行わず、告別式と火葬のみを1日で執り行う「一日葬」を選択するケースも増えています。このように、家族葬は柔軟に形式を選べる点も特徴と言えるでしょう。
当日の進行に戸惑うことなく対応するためには、全体の流れをあらかじめ把握しておくことが重要です。家族葬は、基本的に下記4つのフェーズに沿って進行します。
家族葬の主な流れ |
【1】ご臨終~納棺 【2】通夜 【3】葬儀・告別式 【4】出棺~散会 |
ここからは、家族葬の具体的な流れを各フェーズに沿って分かりやすく解説します。
2-1. 【1】ご臨終~納棺
ご臨終を迎えた後は、葬儀の準備が本格的に始まります。この段階で行う主な対応としては、下記が挙げられます。
●ご臨終後の対応(死亡確認・搬送・安置)
多くの場合は病院で医師による死亡確認が行われ、火葬に必要となる死亡診断書が発行されます。その後、親族へ連絡を行うとともに、葬儀社へ速やかに連絡し、遺体の搬送や安置の手配を進めます。
遺体は自宅や葬儀場の安置施設へ搬送され、安置後は枕飾りの設置や保全処置などが行われます。
●関係者への連絡・葬儀内容の打ち合わせ
ご臨終後の対応に並行して、家族葬の参列者の範囲を決めたうえで近親者へ連絡し、葬儀社と日程や会場、プラン、予算などの打ち合わせも行います。菩提寺がある場合は、この段階で僧侶への連絡も必要です。
●湯灌(湯かん)・納棺
葬儀の準備がある程度整った後は、故人の体を清めて身支度を整える湯灌を行い、棺に納める納棺へと進みます。ご臨終から納棺までは数時間から半日程度で行われることが多く、故人を送り出す最初の大切な時間となります。
限られた時間の中で多くの手続きを並行して進める必要があることから慌ただしくなりがちですが、通夜までにしっかり準備を整えておくためにも、落ち着いて1つずつ対応することが重要です。
2-2. 【2】通夜
通夜は、葬儀・告別式の前夜に行われる儀式で、故人と最後の夜を過ごす大切な時間です。家族葬では参列者が限られるぶん、より落ち着いた雰囲気の中で進行するのが特徴となっています。
地域習慣の違いによっても異なるものの、基本的に通夜当日は下記のような流れで進行します。
●通夜前の準備・打ち合わせ
開式の前には、会場準備は葬儀社が行うため、遺族は受付や返礼品の確認、供花の並び順の確認などを行います。開式の40分〜1時間前には会場へ入り、僧侶への挨拶や進行の最終確認を済ませておくのが一般的です。
参列者が少ない場合は、受付を省略したり、親族控室で香典を受け取るケースもあります。
●通夜の開式(僧侶入場・読経・焼香)
開式の時間になると僧侶が入場し、読経が始まります。その後、喪主から順に親族、友人の流れで焼香を行います。焼香は立って行う形式が一般的ですが、会場の規模によっては座ったまま順番に焼香鉢を回す形式になることもあります。
●喪主挨拶・閉式
読経と焼香が終わった後、僧侶による法話が行われ、その後退場します。続いて喪主が参列者へ挨拶を行い、通夜の閉式となります。なお、極めて小規模な家族葬の場合は、喪主挨拶を省略することもあります。
●通夜振る舞い
閉式後には、参列者や僧侶へ感謝を示す食事の席「通夜振る舞い」が設けられます。親族控室で行われることが多く、料理はお寿司(助六寿司等)のほか、オードブルなど簡易的な形式になることもあります。
所要時間は1〜2時間程度で、故人を偲びながら静かに過ごす時間となります。
2-3. 【3】葬儀・告別式
葬儀・告別式は、故人との最後の別れを正式に行う儀式です。所要時間はおおよそ1時間〜1時間半程度で、家族葬では規模が小さいぶん、一人ひとりが落ち着いて故人を見送れる点が大きな特徴となります。葬儀・告別式当日の主な流れは、下記の通りです。
●葬儀・告別式前の準備
開式の約1時間前には喪主や遺族が会場へ入り、供花・供物の配置確認や受付準備などを行います。香典の取り扱いについて辞退の有無を確認することも重要です。受付を設ける場合は開式30分前から対応を開始します。
また、火葬の時間から逆算して式の終了時刻を調整する必要があり、式後すぐに出棺できるよう事前の段取りが重要になります。
●葬儀・告別式の開式(僧侶入場・読経・焼香)
僧侶の入場により開式し、読経が始まります。その後、喪主から順に遺族・親族・参列者の順で焼香を行います。家族葬では参列者が少ないため焼香は短時間で進むことが多い一方、読経自体は一定の時間をかけて行われます。なお、弔辞や弔電の紹介は省略されるケースも少なくありません。
●喪主挨拶・お別れの儀
喪主による参列者への感謝の挨拶が行われた後、棺に花を手向ける「お花入れ(別れ花)」を行います。故人との最後の対面でこの際、思い出の品を副葬品として納めることもあります。
●閉会・出棺準備
司会者による閉会の辞をもって葬儀・告別式が終わった後は、出棺の準備へと移ります。家族葬では参列者がそのままお別れの場に残るケースも多く、全員で静かに故人を見送る形になることもあります。
2-4. 【4】出棺~散会
出棺から散会までは、葬儀・告別式を終えた後に行われる最終的な流れと言えます。告別式の終了後、間を置かずに出棺・火葬へと進むのが一般的で、下記のような流れで進行します。
●出棺の準備・見送り
告別式の終了後、故人が納められた棺を霊柩車へと移します。最後に喪主が参列者へ感謝の挨拶を行い、棺は葬儀社スタッフの手で霊柩車へと運ばれます。火葬場が併設されている場合は霊柩車ではなく専用台車で移動することもあります。
出棺後は、遺族が霊柩車に同乗し、その他の親族は車両で火葬場へ向かいます。なお、火葬に必要な火葬許可証は必ず持参する必要があります。
●火葬とお別れの儀
火葬場に到着してからは最後のお別れを行い、僧侶の読経に続いて焼香が行われます。火葬終了後は、遺骨を骨壺に納める「お骨上げ」を行い、火葬済の印が押された火葬許可証を受け取ります。
●初七日法要
近年では、初七日法要は火葬後にあわせて行われることが一般的です。本来は亡くなって7日目に行う法要ですが、遺族や参列者の負担を考慮し、葬儀当日に繰り上げて実施されるケースも増えています。
●精進落とし・散会
法要の後は、僧侶や親族で会食を行う「精進落とし」が設けられます。かつては忌明け後の意味合いが強いものでしたが、現在は葬儀を無事に終えたことへの感謝と慰労の場として行われることが一般的です。
会食は葬儀会館や飲食店で行われることも多い一方で、より小規模な家族葬では省略され、会場でそのまま解散となるケースもあります。
3. 家族葬に関するよくある質問(Q&A)

最後に、家族葬に関するよくある質問を、Q&A形式で分かりやすく回答します。
Q1.家族葬の参列者の範囲はどこまで?
A.一般的には家族や親族を中心に行われますが、明確な決まりはありません。故人と特に親しかった友人を招くケースもあり、遺族の意向によって範囲を決めるのが一般的です。
Q2.家族葬の費用相場はどれくらい?
A.規模や地域によって差はありますが、一般葬よりも抑えられる傾向があり、目安としては30万〜100万円程度が中心です。参列者数やプラン内容によって大きく変動することを覚えておきましょう。
まとめ
家族葬は、一般葬と同様にご臨終から納棺、通夜、葬儀・告別式、火葬、そして精進落としまでの流れで進みますが、参列者を身内中心に限定することで、落ち着いた雰囲気の中で故人を見送れる点が特徴です。近年では通夜を省略した一日葬も増えており、家族の事情や希望に応じて柔軟に選択できるようになっています。事前に一連の流れを把握しておくことで、急な対応にも落ち着いて対処しやすくなります。
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