自宅葬のメリット・デメリット|注意しておくべき3つのポイントも
- 根本 謙治

- 2025年12月15日
- 読了時間: 7分

葬儀のあり方が多様化する近年では、葬儀を従来の式場ではなく、自宅で行う「自宅葬」を選ぶ家庭も増えています。
自宅葬は、自宅という慣れ親しんだ場所で最期のお別れを行えることや、式場に縛られない自由度の高さ、さらに式場費用を抑えられる点が魅力です。しかし一方で、近隣への配慮や準備・後片付けの負担が増えるといった注意点もあります。
自宅で安心して葬儀を進めるためには、メリットだけでなくデメリットもしっかりと理解しておくことが重要です。そこで今回は、自宅葬の基本的な概要からメリット・デメリット、実施時の注意点まで詳しく解説します。
目次
1. 自宅葬とは?
1-1. 自宅葬の流れ
2. 自宅葬のメリット3つ
2-1. 故人の思い出が詰まった場所で最期のお別れができる
2-2. 自由度が高くルールや制約を気にする必要がない
2-3. 式場費用が不要になる
3. 自宅葬のデメリット2つ
3-1. 近隣への配慮が不可欠となる
3-2. 準備や後片付けの手間・負担が増える
4. 自宅葬を行う際の注意点
4-1. 賃貸・集合住宅での実施可否を確認する
4-2. 式の進行に必要なスペースを確保する
4-3. 弔問者の駐車スペースを配慮する
まとめ
1. 自宅葬とは?

自宅葬とは、故人の自宅で執り行う葬儀を指します。お通夜から告別式、出棺までのすべての流れを自宅で行うことが特徴です。
日本において自宅葬は古くから行われてきた葬儀の形であり、むしろ一般的な葬儀の形式でした。しかし、都市部の住宅事情やスペースの制約から自宅での葬儀が厳しくなっていきます。徐々に葬祭ホールや寺院で行う葬儀が増え、現在の一般的な葬儀スタイルとして定着しています。
そして近年では、葬儀の多様化や小規模で自由度の高い形式への関心の高まりから、再び自宅葬に注目が集まっています。
1-1. 自宅葬の流れ
前述の通り、自宅葬ではお通夜から出棺までの一連の流れを自宅で行います。主な流れは、下記の通りです。
(1)ご臨終 | 病院で亡くなった場合は、葬儀社に依頼して自宅まで搬送します。自宅で亡くなった場合は遺体を動かさず、まずはかかりつけの医師や警察などに連絡しましょう。 |
(2)安置 | 遺体を安置し、枕飾りを設置して旅立ちの準備を開始します。 |
(3)納棺の儀式 | 死装束を着せ、死化粧を施して納棺の儀式を行います。 |
(4)祭壇設営 | 自宅内に祭壇を設置します。スペースが狭い場合は家具の移動を行い、通夜・葬儀に対応できる場所を確保しましょう。 |
(5)通夜 | 故人とのお別れを行い、弔問者の受付や接待を実施します。 |
(6)葬儀・告別式 | 弔問客の受付・接待を行い、自由な形式で故人とお別れをします。 |
(7)出棺 | 自宅から直接火葬場まで霊柩車で出棺し、火葬場で最後のお別れを行います。 |
2. 自宅葬のメリット3つ

自宅葬には、従来の葬祭ホールや寺院での葬儀と比べて場所や進行に柔軟性があり、家族や親しい人たちとの時間を大切にできるなど、故人や遺族の意向に沿った葬儀が行いやすいという大きな魅力があります。
ここからは、自宅葬の具体的なメリットを3つ、それぞれ詳しく紹介します。
2-1. 故人の思い出が詰まった場所で最期のお別れができる
自宅葬では、故人が生前過ごした場所でゆったりとお別れの時間をもつことができます。
思い出の家具や写真、日常の風景に囲まれることで、遺族は故人との思い出を振り返りながら心を落ち着かせられるでしょう。また、親族や親しい友人たちも、故人の生活していた空間で自然な形でお別れをすることができ、温かみのある葬儀が実現しやすくなります。
2-2. 自由度が高くルールや制約を気にする必要がない
自宅葬は式場や寺院の利用規則に縛られないため、葬儀の進行や時間配分を自由に設定できます。
また、式場では通夜の後の「寝ずの番」が禁止されていたり、ペットの立ち入りが認められなかったりする場合がありますが、自宅葬ではこうした制約もありません。
宗教儀礼の順番や形式も柔軟にアレンジでき、故人や遺族の希望に応じたオリジナルの葬儀を行うことが可能です。参列者への対応や食事の用意、式の演出も自宅なら自由に工夫できるため、形式にとらわれない葬儀を希望する家庭にはぴったりと言えるでしょう。
2-3. 式場費用が不要になる
自宅葬では、葬祭ホールや寺院の使用料がかからないため、葬儀にかかる費用を大幅に抑えることができます。さらに、自宅なら自由度が高いため、参列者の人数や料理・返礼品を必要最小限にして調整するなど、費用の使い方も柔軟に工夫できます。
もちろん、葬儀の設営に必要な備品は別途用意する必要がありますが、祭壇や道具はレンタルや業者への依頼で無理なく準備できるためさほど不安に思う必要はありません。
また、葬儀会社によっては式場使用料を含めた低コストのセットプランを提供している場合もあるため、自宅葬とどちらが経済的に有利かを比較してみるのも良いでしょう
3. 自宅葬のデメリット2つ

自宅葬は自由度が高く、経済的負担を軽減させられるというメリットがある一方で、自宅という生活空間を葬儀会場にすることから注意すべきデメリットも存在します。
次に、自宅葬の具体的なデメリットを2つ紹介します。
3-1. 近隣への配慮が不可欠となる
自宅を葬儀の会場として使用すると、弔問者や葬儀業者の出入りが増え、霊柩車や参列者の車で自宅周辺が混雑することがあります。また、複数人の会話や通夜・告別式の声が近隣の家まで聞こえてしまうこともあるため、近隣住民への配慮は必須です。
そのため、自宅葬を行う前には近隣住民へ事情を説明し、あらかじめ了承を得ておくことが望ましいです。また、葬儀が終わった後も改めて感謝の挨拶に訪れることで、トラブルの発生を最大限防げるでしょう。
3-2. 準備や後片付けの手間・負担が増える
葬祭ホールでの葬儀であれば、設営や後片付け、食事の準備まで業者に任せられます。
しかし自宅葬では、設営前の部屋の片付けから祭壇の設置、料理や返礼品の準備、さらには葬儀終了後の片付けまで、遺族自身で行う必要があります。
家族が亡くなった直後で心身ともに慌ただしい中、通夜や告別式を進めつつ片付けまで行わなければならない状況は、精神的・体力的に大きな負荷を感じるおそれがある点に注意しておきましょう。
4. 自宅葬を行う際の注意点

自宅葬の事前準備や確認を怠ると、当日の進行が滞ったり、近隣トラブルに発展したりするおそれがあります。トラブルを避けながらスムーズに進めるためには、いくつかの点に注意しながら計画的に準備することが大切です。
最後に、自宅葬を行う際の注意点を3つ説明します。
4-1. 賃貸・集合住宅での実施可否を確認する
賃貸住宅や集合住宅の場合、物件の規約によって自宅葬が禁止されていることがあります。規則に明記されていなくても、家主や管理会社の許可が必要です。許可が得られない場合は自宅葬はできないため、早めに連絡して可否を確認しておきましょう。
また、たとえ自宅葬の実施が許可された場合でも、近隣住民への配慮は欠かせません。当日のトラブルを防ぐためにも、あらかじめ近隣住民に挨拶・共有をしておくと安心です。
4-2. 式の進行に必要なスペースを確保する
自宅葬では、通夜や告別式、出棺までの一連の流れを自宅で行うため、必要なスペースを確保できるか事前に確認することが重要です。
例えば「エレベーターや階段、玄関に祭壇や棺を運び入れられるか」「弔問者が複数人入っても窮屈にならない広さの部屋を用意できるか」「僧侶の控室を確保できるか」など、当日の流れをイメージしてスペースをチェックしておきましょう。
また、自宅で行う以上、清潔感を保つために部屋や共有スペースの掃除も欠かせません。事前に片付けや掃除を済ませておくことで、弔問者を迎える準備が整い、スムーズに式を進められます。
4-3. 弔問者の駐車スペースを配慮する
弔問者が車で訪れる場合は、駐車スペースの確保も忘れてはなりません。
近隣住民の契約駐車場に停めたり、路上駐車をしたりするとトラブルの原因になるため、来客用駐車場や近隣のコインパーキングを事前に案内する、あるいは公共交通機関の利用を促すなどの配慮が必要です。
弔問者が安心して訪れられる環境を整えておくことで、式全体がスムーズに進行します。
まとめ
自宅葬は、故人の自宅で通夜から告別式、出棺までの一連の流れを行う葬儀スタイルです。近年では、家族や親しい人たちと身近な空間で自由度の高い葬儀を行いたいというニーズから、自宅葬が再び注目されています。
家族葬を滞りなくスムーズに進めるためには、メリット・デメリットや実施時の注意点をしっかりおさえておくことが重要です。
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