通夜の前の「納棺」とは?基礎知識・流れ・副葬品のマナーも解説!
- 2月6日
- 読了時間: 7分

葬儀や通夜の準備を進めるなかで、「納棺」という言葉を耳にする方は多いでしょう。しかし、実際にどのような意味をもつ儀式なのか、いつ・どこで行われるのかについては、詳しく知らないまま当日を迎えるケースも少なくありません。
納棺とは、故人のご遺体を棺に納める大切な儀式であり、通夜や葬儀に先立って行われるのが一般的です。立ち会う人の範囲や服装、副葬品の扱いなど、事前に知っておきたいマナーや注意点も多く、正しい理解が求められます。
そこで今回は、納棺の基本的な意味や行うタイミング・場所といった基礎知識から、当日の流れ、副葬品に関するマナーまで分かりやすく解説します。
目次
1. 納棺とは?基礎知識を詳しく紹介!
1-1. 納棺を行うタイミング
1-2. 納棺を行う場所
1-3. 納棺に立ち会う人の範囲
1-4. 納棺の儀式に参加する際の服装
2. 納棺の主な流れ
2-1. (1)末期(まつご)の水をとる
2-2. (2)湯灌(ゆかん)で故人を清める
2-3. (3)死化粧を施し死装束を着せる
2-4. (4)故人のご遺体と副葬品を棺に納める
2-5. (5)棺にふたをして合掌する
3. 副葬品として棺に納めて良いもの・納めてはいけないもの
まとめ
1. 納棺とは?基礎知識を詳しく紹介!

納棺(のうかん)とは、故人のご遺体を清め、身支度を整えたうえで棺に納める儀式のことです。通夜や葬儀に先立って行われ、故人が安らかに旅立てるよう祈りを込めて執り行われます。遺族にとっては、故人と向き合い、最後のお別れをする大切な時間でもあります。
かつて納棺は、親族や近親者が中心となって行うのが一般的でした。しかし、近年では専門知識や技術を有する納棺師や葬儀社に依頼するケースが主流となっています。衛生面や所作への配慮に加え、肉体的および精神的な負担を軽減できる点も、専門業者が選ばれている理由の1つです。
1-1. 納棺を行うタイミング
納棺は、一般的に通夜当日に行われます。火葬までの流れを踏まえ、湯灌や死化粧などの準備が整った段階で実施されるのが基本です。
通夜の開式時刻を一般的な18時~19時とした場合、納棺の儀式は斎場などへの移動時間も加味して3~4時間前の14時~15時ごろに実施されるケースが多くなっています。また、納棺の儀式にかかる時間は30分~2時間程度が目安とされています。
ただし、納棺の儀式を行うタイミングや所要時間については地域や宗教、葬儀の形式によって前後する場合もあるため、具体的なタイミングについては葬儀社と事前に確認しておくと安心です。
1-2. 納棺を行う場所
納棺を行う場所は、主に「故人が安置されている場所」が一般的です。
主に自宅または斎場が挙げられ、自宅の場合は畳がある、または仏壇がある部屋で、斎場の場合は安置室、または霊安室と呼ばれる部屋で納棺の儀式を行います。
自宅での納棺は、慣れ親しんだ環境で故人を見送れるという特徴がある一方、斎場での納棺は設備が整っており、準備や進行を葬儀社に任せやすい点がメリットです。どちらが良いというわけではなく、住環境や参列者の状況に応じて選ばれています。
1-3. 納棺に立ち会う人の範囲
納棺に立ち会うのは、基本的に近親者が中心となります。
しかし、故人に近しい遺族だけでなく、故人と親交が深かった友人が納棺の儀式に立ち会っても問題はありません。
反対に、必ずしも遺族全員が参加する必要はなく、故人との関係性や遺族の意向に応じて決めることも可能です。体調や精神的な負担を考慮し、無理に立ち会わなくても失礼にあたることはありません。
1-4. 納棺の儀式に参加する際の服装
斎場で行う場合も、自宅で行う場合も、派手な色柄や過度な露出を避ければ平服でも問題ありません。華美な装いは避け、落ち着いた服装を心がけることが大切です。
2. 納棺の主な流れ

納棺の儀式では、故人が安心して旅立てるよう、いくつかの手順を順に行います。それぞれの行為には意味があり、流れを事前に理解しておくことで、気持ちの整理をつけながら故人を見送ることができます。
前述の通り、納棺にかかる時間は内容や状況によって異なるものの、一般的には30分〜2時間程度が目安とされています。ここからは、納棺の主な流れを順を追って紹介します。
2-1. (1)末期(まつご)の水をとる
末期の水とは、「故人が安らかに旅立てますように」という願いを込めて行う伝統的な儀式です。「死に水」とも呼ばれています。割り箸や筆の先に脱脂綿を巻き、白い糸で縛って固定した後、脱脂綿に水を含ませて唇を潤す程度にそっと当てます。
宗教や地域によって作法は異なりますが、近親者が順に行うことが多く、故人との最後の触れ合いの時間とも言えるでしょう。近親者全員が末期の水の儀式を終えたら、故人の顔をきれいに拭きます。
2-2. (2)湯灌(ゆかん)で故人を清める
湯灌とは、ぬるま湯で故人の体を清める儀式です。故人の生前の穢れを落とし、清らかな姿で旅立ってもらうという意味があります。
現在では、専門業者が対応することが一般的で、体への負担や衛生面に配慮しながら丁寧に行われます。状況によっては、簡略化した清拭で対応する場合もあります。
2-3. (3)死化粧を施し死装束を着せる
湯灌の後は、死化粧を施し、死装束に着替えさせます。死化粧は、血色を整えて生前に近い穏やかな表情に整えるための技術です。
死装束は白装束が一般的ですが、近年では故人が生前に愛用していた服を着せるケースも増えています。遺族の想いを反映しやすい工程と言えるでしょう。
なお、死化粧を施し死装束を着せる前に「エンバーミング」を行うこともあります。
エンバーミングとは、薬剤を用いてご遺体の腐敗を抑え、衛生的な状態を保つための処置のことです。主に、遠方への搬送が必要で通夜までに日数が空く場合や、長い闘病生活・事故などで元気なころとはかけ離れた容貌になった場合などによく行われます。
2-4. (4)故人のご遺体と副葬品を棺に納める
エンバーミングや死化粧などで故人の身支度を整えた後は、ご遺体を棺に納めます。この際、遺族が棺に手紙や写真などの副葬品を一緒に入れることもあります。
ただし、燃えにくい物や火葬に支障をきたす物は避ける必要があります。何を納めるか迷った場合は、葬儀社に確認すると安心です。
2-5. (5)棺にふたをして合掌する
故人のご遺体と副葬品を棺に納めたら、最後に棺のふたを閉じて参列者全員で合掌します。
納棺の儀式における締めくくりであり、故人との最後のお別れを実感する場面でもあります。静かに手を合わせ、それぞれの想いを胸に、故人の旅立ちを見送りましょう。
3. 副葬品として棺に納めて良いもの・納めてはいけないもの

副葬品は故人への想いを形にできる一方、火葬の妨げになるものもあるため、一定のマナーを理解しておくことが大切です。最後に、納棺の際に副葬品として棺に納めて良いものと、反対に納めてはいけないものについて解説します。
副葬品として納めて良いもの |
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副葬品として納めてはいけないもの |
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副葬品は「燃えやすいかどうか」が1つの判断基準になります。見た目では判断しにくい医療機器や素材を含む物もあるため、迷った場合は自己判断せず、事前に葬儀社へ実物を見せるなどして確認することが重要です。
適切な副葬品を選ぶことで、安心して故人を見送ることができるでしょう。
まとめ
納棺は、故人の身支度を整え、棺に納める大切な儀式です。行うタイミングや場所、立ち会う人の範囲、服装の考え方などを事前に理解しておくことで、落ち着いて故人を見送ることができます。また、納棺の流れや副葬品のマナーを知っておくことは、遺族の負担を減らすことにもつながります。
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